身体の関係だけが先行して、気持ちの行き場が定まらない十代の少女たち
最初、タイトルを見たときはギョッとしましたが、個人的に好きな作家さんさんである「榎本ナリコ氏絶賛!」という帯に惹かれて買ってしまいました。好きな男の子のことをプラトニックに思い続けながら、彼へのプレゼントを買うお金を援交で捻出することには何の抵抗も感じない少女。セツクスが一番大事な愛情表現だとと思い込むあまり、カレの「普通の恋人」としての他愛ない要求は全く無視してしまう少女。初めての相手は好きな人と、と願いながら、一方でそれをばかげた事だと必死に否定して愚かな行為に走ってしまうしまう少女・・・ここに描かれている事が、全ての十代に当てはまるわけではもちろんないのですが、そうかといって、ここに出てくる少女たちが、突出した一部の存在とも思えないのです。十代特有の繊細さと不安定な危うさの狭間で、ひたむきに、不器用に愛を求めようとする姿が切ないです。
松文館
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